コロナ禍のホーチミンのリアル

昨年は、封じ込めに成功した、コロナ優等生、と言われていたホーチミン。
安心していた中、5月半ばに新規陽性者の確認。とはいえすぐの規制はありませんでした。まず飲食店での飲食が禁止となり、特定の場所に行った人の医療申告義務化、10人以上の集会の禁止、美容施設の閉鎖、市内のポイント閉鎖・・・とじわじわと規制が始まり、同月末から最も厳しい首相指示16号、15号が2週間の予定で適用されました。
6月初旬は、近隣の省とホーチミン間の往来に関する規制も始まったものの、内容が緩和されたり、飲食店のデリバリーやテイクアウトは継続中だったことや、食料や薬の買い出し・緊急の用事での外出、安全確保の上での出勤も許容されており、今ほどの緊迫感はありませんでした。そのせいか、感染者の増加が止まらず、6月14日に社会措置の延長が決定。各種規制への違反に関する罰則も厳しくなり、一旦29日までと決められた首相指示第15号も、30日からは16号と15号の中間と言われるホーチミン市人民委員会指示第10号が適用に。
7月に入ると、ホーチミン市から他省に移動した場合の隔離の開始と共に、青い防護服の人、無料のPCR検査を待つ行列、市場や路地の封鎖を示すテープ・・・など、普段は目にしない光景を各所で見るようになり、とうとう9日からホーチミン全域に16号が適用。便利なレストランのデリバリーが停止となりましたが、食品・食材のデリバリー、食料品買い出しの為の外出は許可されていたので、さほど困らないはず、と予想。しかし、社会措置の影響で食品の流通が滞り、一時的に野菜・卵などが入手できず値上がりしたり、多くのパン屋が閉鎖の為小麦粉が売り切れたり、デリバリーも品切れやドライバー不足によるキャンセルが相次ぎました。徐々に改善されていますが、スーパー等の入店はQRコードを使っての健康申告が必須で、人数制限があるため、時間がかかるのが現状です。また、買い出し目的の外出でも公安の視察や検問で止められ、明確な目的や行先を答えないといけないというプレッシャーがあります。
そんな中、大量の買い占めを見かける事もありますが、食料が一切入手できないような状況を生み出す事は当局にとっても良いことはなく、これ以上不便になる指示などは出ないと予想されるので、落ち着いた行動をとるよう心がけています。

ホーチミン市のスーパーの入り口。QRコードを使った医療申告の後、椅子に座って待機。順番に呼ばれた人から入店できる。

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