ベトナム政府は、5月15日より、入国者に求めていた事前の新型コロナウィルスの検査要件、陰性証明書の提示義務を撤廃した。
世界的に感染者数と死亡数のいずれも減少傾向にあり、各国が入国規制を含めた感染防止対策を緩和している現状を受けての判断となった。
保健省のガイダンスでは、ベトナムへの入国者は72時間以内のPCR検査による陰性証明書もしくは、24時間以内の簡易抗原検査による陰性証明書の提示が必要とされていた。
事前検査要件の撤廃により、入国要件はコロナの感染拡大前とほぼ同等の水準となった。 ただし、文化省からの指示により、ベトナムにおけるコロナの治療費として最低10,000USD以上の補償対象の保険加入が要件とされている。
なお、ベトナムでは3月以降、段階的に入国規制を緩和しており、4月には10万人を超える旅行者が入国している。
東南アジアでは、カンボジア、シンガポール、インドネシア、フィリピン、タイで既に入国前のウィルス検査が不要となっている。