世界銀行は、9月26日「東アジア・太平洋地域 半期経済報告書2022年10月版」を発表。
多くの国が新型コロナウィルス対策措置の緩和により内需、輸出需要共に回復傾向にあるなか、ASEANではベトナムの成長率予測は7.2%ととりわけ高く、前回の予測値(5.3%)から1.9ポイント引き上げられた。
一方、域内GDPの86%を占める中国は、厳格なゼロコロナ政策が続けられているため経済は失速していることが指摘された。
また、新型コロナウィルス流行前(2019年)の経済水準へ回復する時期について、ベトナムは2020年内、インドネシアとマレーシアは2021年末に同水準に到達したと報告。また、カンボジアとフィリピン、タイは2022年内に到達するとの見通しを示した。
同報告書によると、中国を除く東アジア・太平洋地域の途上国の成長率は、2021年の2.6%から2022年は5.3%に上昇すると予測されている。中国の成長率は、2021年の8.1%から2022年は2.8%へと大幅に落ち込み、地域全体の成長率は、2021年の7.2%から今年は3.2%に減速した後、2023年は4.6%に加速するとみられる。