健康で幸せに過ごせますように、と願いを込めて「鬼は外、福はうち!」と豆まきをする節分は、日本独自の伝統文化です。
弊社直営店Storiesでは、日本の美しい伝統や文化を伝えたいという願いを商品に込めて「恵方巻」と「いなり寿司」を節分に合わせて販売しました。
ベトナムにおいて日本食は、一過性のブームではなくベトナム人の食生活に根付きつつあると言えます。しかしながら、日本食を文化として伝え、背景にある伝統や豊かな風土、四季との繋がり等を発信している飲食店や小売店はほとんどありません。
私どもは、単に出来上がった料理としてではなく、それを食することによって日本文化に触れるきっかけになってほしいと思い、季節や伝統行事に合わせた商品をベトナムで作り、ストーリーを伝えながら販売しています。
その年の最も縁起の良い方角である恵方を向き、願い事をしながら食べる恵方巻。Storiesでは、日本の伝統を守りながらもベトナム人の嗜好に合わせた具材を入れて3種類の恵方巻を作りました。また、恵方巻をご予約いただいたお客様には、豆まきの豆と鬼のお面をプレゼントしました。豆はベトナム地場のものを使い、鬼のお面は独自に製作したこだわりの品々です。
そして立春のあとの最初の「午の日」にあたる2月5日。この日は、稲荷神が降りてきたことをお祝いする日として、「いなり」=「稲が成る」と、古来から五穀豊穣、商売繁盛を祈願し、いなり寿司が稲荷神社にお供えされてきました。ベトナム人にはまだ馴染みのないいなり寿司も商品化しました。

ベトナム人だけでなく、ベトナムにお住まいの日本人の皆さまにも海外にいるからこそ日本文化を感じられる機会になればと取り組んでおります。
家族や地域を結ぶ日本食の文化は、家族や友人との団らんを大切にするベトナム人の食文化とも通ずるものがあります。食を通してベトナムと日本を繋げ、ベトナムの食をより豊かに、食卓に笑顔を提供できる商品を創造しております。